2017年 11月 05日
映画の話 「リュミエール」 睡魔との闘いでした。
リュミエール兄弟(リュミエールきょうだい)は、トーマス・エジソンと並び称せられるフランスの映画発明者。「映画の父」と呼ばれる。世界初の実用カラー写真の開発者でもある。(Wikipedia)
兄:オーギュスト・リュミエール(Auguste Marie Louis Lumière 、1862年10月19日 - 1954年4月10日)
弟:ルイ・リュミエール(Louis Jean Lumière 、1864年10月5日 - 1948年6月6日)
知りませんでした。
映画はエジソンが発明したといわれていますが、エジソンは一人用の映像であり、リュミエールの発明は複数の観客が同時に見える映像であったことが画期的です。劇場で観る映画の原型ですね。それで「映画の父」と称されているんですね。
この映画は、リュミエール兄弟の発明したシネマトグラフで作られた作品1422本を108本に編集したものです。
1作品の長さは50秒。
とても興味深い映画でしたが、突然拷問のように睡魔が襲ってくるんです。
ストーリー性の乏しい単調な画面と、「なんでこんなBGMなんだ!」と怒りたくなるほど、抑揚のない音楽・フランス語のナレーション。「睡眠薬を画面から散布しているのか?」と疑いたくなります。映像はともかく、BGMはもう少し刺激的で今風でいいんじゃないかな。
字幕を必死で読んでいたはずなのに、いつの間にか画面が脈絡もなく飛んでいました。
愚痴はそのくらいで。
今の映画のようにストーリー性のある長編ではありませんが、当時の初めて映画を観た人たちは、驚いたでしょう。
4Kデジタルで蘇った画像は驚くほど鮮明です。
一番最初に公開された映画です。
日本の映像もありました。100年以上前です。
ベトナムの少女です。可愛いですね
ときどき首をかしげたくなることがありますが、現代の映画に負けないほど画面の構図がシッカリしています。おそらく絵画の素養があったんでしょうね。
リュミエール兄弟には財力があったのでしょうが、世界中を回って様々な景色・人々を映画に収めていることにも驚きます。演出の匂いはしますが、記録映画としても貴重ですね。
オジサンの前の席に坐っていた若い男性は、睡魔の襲撃で頭の傾斜角度がだんだん大きくなり、何度か立て直しの努力が見えました。結局、オジサンの視界から頭そのものが見えなくなりました。隣の座席にツップしちゃったみたいです。