2018年 04月 29日
すすきの駅直結立ち飲み「ちょっとばぁ」 探検です。
店名 ちょっとばぁ
ジャンル 立ち飲み居酒屋・バー
住所 北海道札幌市中央区南四条西3-3-3
札幌地下鉄南北線すすきの駅直結の地下2階の飲み屋街の奥です。
地下1階にも飲み屋街があって、なじみの店があります。
今回は立ち飲み居酒屋です。初めて覗いてみました。探検です。
横に長く、間口4~5間(即カウンター)、奥行2間くらいでしょうか。
既に混んでいます。14~15名が立ち飲みしています。女性が3名ほど。
カウンターの中には大将と女性。丁寧語で会話していたので、ご夫婦ではない。会話少なく、てきぱきと客の注文をさばいています。
私は、カウンターの一番右の壁横に陣取りました。右は壁です。嬉しいことにテレビが目の前です。左は若い大きな男性二人が向かい合って豪快に飲んでいます。
この店の注文ルールがあるらしいんですが、よく分らないので、とにかくビールと肴2品注文。
「珍しくもないジョッキビールを写して、何が面白い?」の、ツッコミが聞こえますが、私には大事なルーチンなんです。
ビールをゴクゴクと一気に半分ほど喉に流し込みます。ビールの発泡が喉をチリチリさせて通過します。食道を下っていくのが分かります。これがたまらない。
肴は、「カスベのにこごり」と、「エビと大葉の揚げ物」。
「カスベのにこごり」は久しぶりです。煮魚そのものがひさしぶり。軟骨のコリコリ食感、いいんです。少しショッパイかな。
「エビと大葉の揚げ物」は塩で食べます。エビがプリっとしています。大葉がいい働きをしています。ビールからハイボールに変わりました。
暖簾の下からのぞいている気配があります。女性が二人です。失礼ながら私よりご高齢とお見受けしました。優しい私は、酒、肴、私自身を壁の方に移動し、半身の姿勢なり、場所を作りました。
女性二人、意を決してご入店です。しばらく壁のメニュー短冊を見ながら、小声で相談しています。お二人とも、ビールを注文しました。大将が「つまみ一品注文してください」と言っています。これがルールらしい。ニシンの切り込みと枝豆を頼んでいました。私は半身の姿勢なので、自動的に女性の方を向いています。女性の左は大きな背中が壁になっています。
突然、私に向かって話しかけてきました。
―― ここ初めてだけど、ビール高いわね!
―― ハア・・・・?
―― 今まで向いの焼き鳥にいたの。あっちより20円高い! あっちは椅子もある。
―― そうですか・・・・(ここは立ち飲みだよ。)
―― ときどき向いのお店で飲むの。今日は探検でこの店に来たの。
―― そうですか。(ちょっとメンドクサイナ)
それ以上会話は続かず、私はテレビを相手に飲んでいました。
女性二人は小声で何やら話し込んでいます。ビールに手は伸びていません。
又、突然、壁を指さしながら、私に質問。
―― あれなに?
日本酒「うすにごり」380円のポスターです。
―― 分かんないけど、日本酒だと思うよ。店の人に聞いたら。
不思議にだんだん親近感が湧いてきました。
高齢(失礼)の女性が元気に外に飲みに出るのは、いいな~
こんな楽しみ方を知っているのは素敵だな~
―― 俺、あれ飲んでみるよ。
間違いなく日本酒です。美味しいです。甘くありません。私好み。
ついでに「イカの塩辛」を注文。日本酒にはこれですよ。
―― 美味しいよ。頼んでみたら。
―― いいや、今日はやめとく。
少し、口調がゆっくりになっています。
―― 隣も立ち飲みだわね? 行ったことある?
―― あるよ、これから行くの?
―― いいや、今日はやめとく。お勘定して!
ビールを半分残して、お二人は暖簾の外へ出ました。探検は終了したようです。
―― 気をつけてな!
私は、ちょっとホットしています。