映画の話 『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』 前作から10年後

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2008年『マンマ・ミーア! 』は、舞台・映画と世界中で大ヒットでした。

その続編です。映画向けだけのオリジナル脚本のようです。

映画の中で三つの時間が並行して流れています。


一つ目の時間は、前作のたくましいおっかさん・ドナ(メリル・ストリープ)の若かりし頃です。

大学を卒業した若いドナ(リリー・ジェームズ)は、自分探し・人生の目標探しのためギリシャのカロカイリ島の旅に出ます。その先々で後のソフィの3人のパパ候補に出会い、恋をします。そして別れます。島が気に入り、妊娠していることに気づきますが、島にとどまりソフィ(アマンダ・セイフライド)出産し、シングルマザーとしてたくましくソフィを育て、生きていきます。


二つ目の時間は、前作です。

前作では、「ドナがどうして島に来たのか」・「3人のパパ候補との出会いのいきさつ」が明らかにされていませんでした。「ソフィの結婚式に3人のパパ候補を招き、パパ探をさがす。」が、テーマでした。この映画は、ここの部分を観客が知っている前提で製作されています。


三つ目の時間は、現在です。

なんと、たくましいおっかさん・ドラが天国に行ってしまったのです。

母親ドラの遺志を引き継いたソフィは、ホテルの新装開店とその記念パーティの準備に奔走します。ソフィの夫はアメリカでホテル経営の勉強のため不在です。ソフィは一人で頑張ります。そうそう、元ジェームス・ボンド役のパパ候補がソフィに協力しています。3人のパパ候補の他の2人は、都合が悪くパーティに出席できないのです。

さらには、嵐が到来して、設営会場がメチャメチャになって、ソフィはくじけそうになるのです。

でも、すべてが幸せに収まり、その幸せ感で観客を包むのがこの映画なのです。

最後にドナ(メリル・ストリープ)が幻の姿で登場します。ソフィに寄り添い、孫の洗礼式に立ち会うのです。とてもキレイな映像です。


三つの時間が交差するので、チョット分かりにくいところがありますが、そんなことは気にしないで、幸せな気持ちで映画館を出ました。


前作から10年後なので、3人のパパ候補は老けました。007もおじいちゃんです。


音楽がややテンポが遅い曲が多いのは、踊る出演者の年齢を考えてのことかな・・・・。


メリル・ストリープは相変わらず素敵です。歌が上手い。

若かりし頃のドナ(リリー・ジェームズ)の明るさは最高です。ディズニー映画の「シンデレラ」役で有名になりました。

ドナの母でありソフィの祖母・ルビー(シェール)が突然登場します。このシェールのタダ者ではない感が凄い。ハンパナイ貫禄です。アメリカで歌手として長く活動をしてきたらしい。まったく知りませんでした。“らしい”としか言えません。

ABBAの曲に合わせ、大勢の人が歌い踊るシーンは気持ちを一気に高揚させ、観客は強烈な恍惚感に満たされます。今回は船が上手く舞台として使われています。


監督のオル・パーカーは「マリーゴールドホテルで会いましょう」の監督でもあります。

「マリーゴールドホテルで会いましょう」は、私が認める傑作映画の一つです。幸せ感を演出する巧さに納得しました。



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by hitoshi-kobayashi | 2018-09-11 08:00 | Comments(0)