2020年 01月 03日
北海道近代美術館 「友田コレクション」 素晴らしい作品の数々です。
2019年11月19日~2020年3月15日、北海道近代美術館では、近美コレクションとして友田コレクション「西洋版画の名品」を企画展示しています。
友田コレクションについて、パンフレットから引用します。
「友田コレクション」とは、詩人で児童文学者の友田多喜男氏が北海道の人々に優れた美術作品の感傷機会を提供したいとの思い出、長年にわたり私財を投じて収集してきた近現代の名作版画コレクションです。(略)
本展は友田氏より寄贈を受けたこれらのコレクションを始めて公開(略)。
友田多喜雄【ともだたきお】1931年東京生まれ。詩人、児童文学者。
詩を書くには美しい絵や音楽や文化にふれることが必要という思想から、世界中の巨匠の絵画をはじめ、民族学的な種々の工芸品等を収集し、書庫を利用して展示・開放している。
1945年、北海道士別の開拓地に入植。1969年「詩法 ベトナム反戦と愛の詩集」で第2回小熊秀雄賞受賞。「ぶたのここぶた13びき」等の少年詩集がある。
素晴らしい版画のコレクションです。展示室に入った瞬間に「ルオー」の作品が目に飛び込み、とても驚きました。
私の小学生・中学生時代に、ルオーに強く惹かれていたことを思い出しました。 勿論、私が、本物の作品を眼にすることはめったにありません。図書館の美術全集の図版を見ることで我慢をしなければなりません。しかし、ルオー独特の太く黒い輪郭に囲まれた輝くような色彩が印象に残っています。友田コレクションは黒一色の版画ですが、不思議に作品から色彩の輝きを感じました。
私の友田コレクションでの収穫のもう一つは、「ウイリアム・ブレイク」の作品を観ることが出来た事です。ブレイクが作り出す幻想的・宗教的版画はとても刺激的です。
友田コレクションの収集の広がりに驚きました。
「シャガール」「マティス」「ルドン」「マリーローランサン」「ピカソ」「ダリ」「ミロ」等々。
友田多喜雄の志の高さに敬服します。
北海道にこれほどの作品があり、触れることができるのは大きな喜びです。
私は、2020年、展覧会の終了前にもう一度美術館を訪れるつもりです。
私は、友田多喜雄を全く知りません。慌ててInternetで詩集を注文しました。