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左川ちかの詩を二篇紹介します。

左川ちか全詩集 新版 森開社 2010年(平成22年)

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10

緑色の透視


一枚のアカシアの葉の透視

五月 其処で衣服を捨てる天使ら 緑に汚された脚 私を追ひかける微笑 思い出は白鳥

の喉となり彼女の前で輝く


いま 真実はどこへ行つた

夜露でかたまつた鳥らの音楽 空の壁に印刷した樹らの絵 緑の風が静かに払ひおとす

歓楽は死のあちら 地球のあちらから呼んでゐる 例えば重くなった太陽が青い空の方へ

落ちてゆくのを見る


走れ! 私の心臓

球になつて 彼女の傍へ


そしてテイカツプの中を

――かさなり合つた愛 それは私らを不幸にする 牛乳の皺ゆれ 私の夢は上昇する



北海道では、五月は長い冬が終わり、多くの草花が一斉に開花を始め、誰もが重いコートを脱ぎ、心軽く桜の花見を楽しむ季節です。左川ちかの詩の五月は、どうもそんな雰囲気ではないようです。不安を連想させる言葉が続きます。詩の後半の言葉をそのまま受け取ると、恋人を取り合う二人の女性の姿が見えます。「私の心臓」の「私」は左川ちかの仮の語り手で、「彼女の傍へ」の「彼女」は別な女性でしょう。平凡すぎる読み方かもしれませが・・・。

左川ちかの詩は、最初の一行で読者を作品の中に引きずり込み、最後の一行で投げ捨てます。



11

死の髯


料理人が青空を握る。四本の指跡がついて、

――次第に鶏が血をながす。ここでも太陽はつぶれてゐる。

たづねてくる青服の空の看守。

日光が駆け脚でゆくのを聞く。

彼らは生命よりながい夢を牢獄の中で守ってゐる。

刺繍の裏のような外の世界に触れるために一匹の蛾となつて窓に突きあたる。

死のながい巻髭が一日だけしめつけるのをやめるならば奇跡の上で跳びあがる。


死は私の殻を脱ぐ。



「死の髯」とは不思議なタイトルです。

 辻褄を合せるように言葉の意味を考える必要はないのでしょう。

「死」を暗示させる言葉が続きますが、「死にたい」ではなく日常的に迫って来る「死の不安」なのでしょう。

「料理人が空を握る」・・・いきなり鷲づかみです。詩の世界に引きずりこまれてしまいます。美味しい料理をつくる幸せのイメージではありません。

「青服の空の看守」・・・左川ちかの「青色」は不安の色です。看守は死神かな?

「刺繍の裏のような外の世界」・・・とても魅力的な強いイメージです。様々な色が交差して刺繡の形が想像しにくい外の世界。

「死」の不安から一日だけでも解放されたい。外は「刺繍の裏のような外の世界」にもかかわらず。




by hitoshi-kobayashi | 2017-03-31 08:00 | Comments(0)

「ちんぐ黒麹仕込み 25 1800ml 壱岐 麦焼酎」

重家(おもや)酒造合名会社

 長崎県壱岐市石田町印通寺浦200番地

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普段、焼酎をあまり飲まないのですが、麦が好きです。強い香が少なく、こばしさにひかれます。

この「ちんぐ」は美味しいですよ。

芋焼酎を好む人はもの足りないかもしれません。でも、口当たりが爽やかで、焼酎を苦手とする人も気にいると思います。

「ちんぐ」とは壱岐では「親しいともだち」という意味だそうです。お仲間との飲み会に持参するには最適だと思います。

壱岐にこんな美味しい焼酎があるとは思ってもいませんでした。

焼酎も奥深いですね。



by hitoshi-kobayashi | 2017-03-30 08:00 | Comments(0)

店名:中国料理 養源郷 (ヨウゲンキョウ)

ジャンル:中華料理、飲茶・点心

住所:北海道札幌市中央区南十二条西8-3-46 札幌華僑会館内

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このお店は10年ほど前、友人に紹介されました。

それから数回行っているのですが、札幌の地理がなかなか把握できない私は、いつも迷ってしまいます。チョット分かりにくい場所なんです。

地下鉄中島公園駅からそんなに遠くないと思いますが・・・・・

今日の料理の写真は、昨年の今頃このお店に行ったときのものです。

直近の報告でないので、ゴメンナサイ。

昨年の今頃、8名くらいの団体で、食事に行きました。

中華料理は4名以上の団体で行くことをお勧めします。そうすると、品数多くの料理をシェアしながら食べることができます。この時も料理2~3人前ずつを8名で食べました。一人前の量はけっこう多いですよ。

メニュータイトルは中国語で書かれていますが、全品写真入りです。料理が分からなくても大丈夫です。お店の人が丁寧に説明してくれます。

華僑会館内にある中華レストランなので、店の人同士の会話は完全中国語です。

料理は注文すると、とても早く出てきます。料理のスピードにつられて、ドンドン食べてしまいます。

料理はどれも味付けが穏やかで優しく、次の料理が待ち遠しい気持ちになります。

料理の写真を並べます。

料理名は分からなくても素材と料理の彩りで美味しさが想像できます。

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おススメは、豆腐干(トウフガン・干し豆腐)の料理です。これは美味しいですよ。豆腐干は、日本のスーパーで売っていませんが、中国ではポピュラーな食材です。以前、東京のアメ横で見かけて、嬉しくなって直ぐ買っちゃいました。

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養源郷は常に満員のようです。予約をお勧めします。


by hitoshi-kobayashi | 2017-03-29 08:00 | Comments(0)

屋号:小樽・蕎麦屋・籔半(やぶはん)
住所:047-0032 小樽市稲穂2丁目1914号 静屋通り

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昨年、籔半には連続三度嫌われました。

一度目、店内改装のため休業。

二度目、定休日 これは、確認しなかった私が悪い。

三度目、12時前に行ったら、外まで行列が・・・・。1330分に行ったらまだ行列!

    私の腹が我慢できないとこぼすので、他の蕎麦屋へ・・・。

今回、四度目の正直です。

1130分、すんなり入れました。既に6割が埋まっています。入ると直ぐがテーブル席、その奥に小上がり席があります。私は土蔵の前の小上がりに着席。店内は広いんです。二階があり、宴会に使うようです。

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メニューです。

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字が大きく蕎麦やお店の説明が丁寧なのは良いのですが、ページが多く、食べたい蕎麦を探すために、めくるのが面倒です。別に一覧表があるといいと思います。


「おおし! 蕎麦屋だ! 昼間の酒だ!」

方針決定。

私にとって蕎麦屋は食事をするだけでなく、酒を飲むところなんです。

北海道の銘酒栗山町「北の錦」冷酒を指名。肴はニシンの棒煮とかき揚げ。

さすが藪半、こんな風に酒を出してきました。

北の錦 厳寒本仕込み生貯蔵酒 栗山町・小林酒造(300m) 

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四角い箱の底に角氷が敷いてあります。日本酒の風味豊かな「北の錦」にしてはスッキリ味で、料理の味を邪魔しません。蕎麦味噌がついています。味噌を肴にチョビチョビ飲み、ニシンとかき揚げを待ちます。


ニシンの棒煮はアブラが抜け、ニシンの臭み少なく、味濃くなく、あっさり上品な味、七味をかけて食べます。かき揚げは海鮮が入ってボリュームがあり、エビがプリプリで、柑橘の小片が爽やかな味のアクセントとなっています。天つゆはカツオが効いていて肴になるくらい美味い。最後は全部飲みました。

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蕎麦は、割子三段です。ニシンとかき揚げでゆっくり飲んだ後に出すようにお願いしました。ボリュームがあります。

上段は錦糸卵。中断はトビッコ。下段はウニ。豪華です。




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蕎麦については、<籔半のホームページから引用>。

*地物粉麺は北海道産(北海道江丹別産・北海道北竜産・北海道蘭越産)ソバ粉8:小麦粉2の中細打ち、
 並粉麺は内モンゴル産ソバ粉+北海道産ソバ粉8:小麦粉2の細打ちです。
 蕎麦つゆは、本枯本節・荒亀節・宗田節・鯖節・笹宗田節など数種類の節を、季節毎に調合しダシをとりつくります。


のんびり、ゆっくりの昼食でした。

隣りの席に同年代のオジサンが着き、蕎麦より先に燗酒2合を頼んでいました。燗もいいな。

籔半、大変満足しました。昼間の蕎麦屋で酒を飲むのは最高です。

大好きマンガ家の故杉浦日向子が酒・蕎麦好きだったことを思い出しました。


どうでもいいんですが、籔半の「籔」は、「たけかんむり」なんですね。


by hitoshi-kobayashi | 2017-03-28 08:00 | Comments(0)

「あっかんべェ一休」坂口尚著 講談社文庫1998

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もう故人ですので、漫画家坂口尚(ひさし)(194655 - 19951222日)は、あまり知られていないかもしれません。

日本の漫画家でアニメーターでもあり、東京都出身。

急性心不全のため49歳で死去。

手塚治虫主宰の虫プロで多くのマンガ・アニメ制作にかかわり、独立後も幅広い才能を示し、多くの傑作を世に送りだしていました。夭折が惜しまれます。


「あっかんべェ一休」は彼の遺作と言っていい長編マンガであり、1996年第25回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しています。

タイトルの「一休」は、勿論ご存じの一休です。作品は上下巻合わせて1,200ページを越える長編大作で、南北朝の動乱の時代を背景に一休の生涯を描いています。又、一休と直接絡みませんが、世阿弥の能楽に対する思い・悩みを挿話の形で描いています。

坂口尚は、一休の生涯を通して人間らしい悩みと突き抜けた生き方を丁寧に追跡します。

一休は、当時の仏教家(お寺)の在り方について強烈に批判しています。

一休は、戦乱と政争に明け暮れる政治を批判しています。

一休は、応永27年(1420年)26歳、ある夜にカラスの鳴き声を聞いて大悟(仏語。迷妄を脱して真理を悟ること)します。

一休は、虐げられている庶民の目線で生活し、権威にたいして批判的です。

―休は、来世に極楽(浄土)があるとは信じていないのです。

一休は、あらゆる権力・権威に「あっかんべェ」なのです。

一休は、死ぬ間際に「死にとうない」と言います。「生きたいのです。」


一休

明徳511日(139421日) - 文明131121日(14811212日)

享年88歳。

当時としては、長生きしたんですね。


一休の生き方が示す自由さ、経済的な無欲さ、権力への無欲さ、権力への批判、庶民の眼差し、人に対し差別のない態度は、当時としては奇跡的な事だったのでしょう。

文庫本なので持ち運びに便利ですが、字が小さいのには閉口しました。特に、コマの外に書かれる解説は読むのに苦労しました。

大きな版で読みたい!!!!

坂口尚は、絵がとにかく上手い。キャラクターの描き分け、表情描写が素晴らしい。

一休の幼年、青年、壮年、老年を見事に描き分けています。

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一休が生涯批判していた大徳寺養叟(ようそう)和尚も年齢を重ねた容姿を描き分けています。

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又、一つ一つのコマは、映画のシーンを見るかのような非常に安定した構図なのです。

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文庫でもコマワリが大きくいので絵の素晴らしさが分かりますが、マンガは視覚から脳にインプットされるので、細かく丁寧で迫力ある絵は是非大きな版で見たいものです。

この「あっかんべェ一休」の圧倒的な読書後感は映画一本、長編小説一冊に匹敵するものです。

坂口尚は、「石の花」という長編や多くの短編を描いてます。

いつか入手してじっくり読みたいものです。


坂口を惜しむマニアが早すぎる死を悼み、彼の仕事を多くの人に知ってもらおうとオフィシャルサイトを開設しています。



by hitoshi-kobayashi | 2017-03-27 08:00 | Comments(0)

店名 ビーストキッチン

ジャンル 居酒屋、日本酒バー、創作料理

住所 北海道札幌市中央区南2条西1丁目5-7 第一広和ビル1F

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このお店は、狸小路1丁目と二番街とを文字通り「L字形」に結ぶ小路にあります。チョト見つけにくいかもしれません。以前紹介した居酒屋「雷井土音(ライドオン)」の姉妹店(兄弟店?)なのです。

日本酒がメインの居酒屋ですが、店内は若いお客でいっぱいです。日本酒が好きな若い人がこんなにいるとは思いませんでした。

かわいい猫の箸置きがお迎えしてくれました。

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この日は、若いお仲間に参加させてもらって、オジサン御機嫌です。

このお店は美味しい日本酒が売りなんですが、私はハイボールで攻めてみました。

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若い人が幹事をしてくれたんで、店のシステムが良く分からないんです。

多分、飲み放題になっていたと思います。

同席の若い男性も女性も、日本酒「而今(じこん)」のいろいろな種類を飲み比べていました。私も「どれどれ・・・」と横から味見。

「而今」美味しい! これは「而今」の濁り酒です。

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このお店、料理がユニークです。

メニューがコレです。見えるかな・・・・・


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注文したのは、揚げギョウザ、ハムカツ、お刺身、生椎茸のお刺身、椎茸のサラダ、長いものソテー、各種春巻き、ホヤの塩辛、たちポン、その他・・・・(順不同です。)

オジサン1名含と若者6名なんで、食べる食べる、飲む飲む飲む!

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生椎茸のお刺身が美味い! これはビックリポンです。単純に生椎茸のスライスをレモンと岩塩で食べるんです。

ハムカツは、今まで食べた中で二番目に美味しいと思いました。(ゴメンナサイ、でも高評価です。)

店の人たちは、皆さん若いんですが、とてもにこやかで感じがいいんです。オジサンは優しくされると直ぐお店が好きになってしまいます。

美味しいお酒と、美味しい料理、楽しい会話・・・・最高です。

このお店の次は既に決まっているらしい。

若い人についていきます。


by hitoshi-kobayashi | 2017-03-26 08:00 | Comments(0)

店名 牛かつ いち華 

住所 北海道札幌市北区新琴似八条1--46

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このお店「いち華」で食事するのは、これで3度目です。

「いち華」が開店する前に、この場所は「鮨処 芝翫茶(しかんちゃ)」というお店でした。

札幌では有名なお店でした。2~3度行きました。寿司握るご主人が高齢になり閉店しました。

話がそれました。

元々豚肉文化の北海道で牛カツは珍しいですね。

店内は明るく、スッキリとした内装です。大将が一人で黙々とカツをあげています。ホール回りは可愛い3人の女性でした。12時前に入ったのですが、ほぼ満員。小上がりのテーブルに運よく着地です。

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メニューはこんな感じです。牛かつ専門なの品数は少ないんですね。

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牛かつ定食1,300円を注文しました。同行のちびっ子は、メンチカツ定食です。

前に来たときはカウンターに座り、大将の丁寧な仕事ぶりに感心しました。

揚げる時間は60秒と、ぶっきら棒な張り紙があります。パン粉が特別とも聞きました。

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さて、来ました。「牛かつ定食」です。

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ミディアムレアよりレアに近いかも。柔らかい! 箸で切れるかもしれません。

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岩塩か醤油で食べます。食べ方の指南書です。

私は醤油派です。

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天邪鬼オジサンは「柔らかい=美味しい」ではないと主張しますが、この牛かつは間違いなく「美味しい。」

千切りキャベツは、醤油風味のドレッシングがかかっていますが、牛かつにバッチリ会います。キャベツのシャキシャキ感と牛肉のねっとり感がいいコンビです。

残念ながら、一緒についてきたズンダポテトは、美味しさがよく分からなかっんです。


ちびっ子が格闘しているメンチかつは大きなかつの塊二つです。

ちびっ子には、全部は無理そうなので一個の半分をもらいました。

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美味しいメンチカツです。外はカリっとして、中はふんわりジューシーで玉ねぎがシャキシャキしています。口の中で肉汁ともに肉の旨味が広がります。相方は、使っているのはひき肉ではなく、固まり肉を包丁で叩いていると推理していました。

肉大好き人間の私には、超満足のランチでした。


by hitoshi-kobayashi | 2017-03-25 08:00 | Comments(0)

だんだん春らしくなってきました。雪解けも進み、舗道はほとんど路面が出ています。

新しいスニーカーが欲しいなんて思い始めました。

お馴染みの百合が原公園の温室でツバキ展がありました。

寒冷地の北海道はツバキ栽培が難しいようです。

耀くようなツバキの花は魅力的です。

花言葉は
「理想の愛」「謙遜」「控えめな美点」
(赤)「控えめな愛」「気取らない美しさ」
(白)「申し分のない愛らしさ」「理想的な愛情」「冷ややかな美しさ」



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ツバキ以外の花たちです。

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沈丁花、シクラメン、アカシア です。
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by hitoshi-kobayashi | 2017-03-24 08:00 | Comments(0)

店名:やまさ

住所:北海道札幌市西区琴似二条7--11

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お友達のヤハさんから、緊急の召集がかかりました。

勿論、OKの返信です。

なぜか、召集場所はススキノではなく、「琴似」なんです。

地下鉄琴似駅から小雪降る中捜し歩き、「やまさ」に到着です。

いいですね。この店構え。琴似に昭和がありました。オジサンすっかり御機嫌です。

ウキウキしながら表の入口を入ると廊下があり、店は左がおでん、右が焼き鳥と二つに店が分かれ、別々に入り口があります。

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面白い!

右の暖簾をくぐると、正面に細長いカウンターがあり、カウンターの左右にテーブルがあります。

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昭和です。いい雰囲気です。オジサンますます御機嫌になります。

今日召集されたメンバーは私を入れ6名(オジサン2名、御姫様が4名)です。

先ずビールで始まり、焼き鳥とおでんを注文。

「おでんに絶対卵入れてね!!!」と声がかかります。

焼き鳥はそれぞれ勝手に注文、お店の人は取りまとめに大変そうです。

来ました。焼鳥が。美味しいですよ。ここの焼き鳥。

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おでんが来ました。いいですねこの迫力。

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味は薄味で上品です。美味しいです。カラシが効きました。おでんはこうでなくちゃ!

珍しい・・・・「ちくわぶ」が入っています。


壁に「バリキング」という見慣れない飲みもののポスターが目に入りました。

「おおし! バリキングいってみるか!」

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こんどはハイボールです。

スコッチのデュワーズです。はじめて飲みましたが、これは美味いですよ。

焼き鳥・おでんでスコッチですよ。これもいいですね。

デュワーズ、すっかり気に入りました。つまみは自家製チーズと洒落てみました。クリームチーズ風です。クラッカーにぬり、塩辛をトッピングするとかなりいけます。

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壁に「マリリン・モンロー」のポスターがありました。

オジサン、マリリン・モンロー大好き人間で、もう一人のオジサンに夢中でモンローの話しながら、ハイボールをぐいぐい!


琴似の昭和風居酒屋「やさま」で、「スコッチ」と「焼き鳥」と「おでん」と「楽しいお話し」。

ご機嫌な夜でした。


by hitoshi-kobayashi | 2017-03-23 08:00 | Comments(0)

「好太郎と節子 宿縁のふたり」澤地久恵著 NHK出版 2005

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澤地久枝は、画家の夫婦「三岸好太郎と三岸節子」の二人を結ぶ宿縁(特別な関係)を好太郎や節子の手紙・手記などを丁寧に読むことで明らかにしていきます。


三岸好太郎は、1903年(明治36年)418日生 - 193471日死去、享年31歳。

三岸(旧姓吉田)節子は、1905年(明治38年)13日生 - 1999418日死去、94歳。

二人の結婚は、1924年、好太郎21歳、節子19歳でした。10年の短い結婚生活でした。

節子は好太郎の三倍の長さの人生を生きたので、当然この本の後半は節子の人生を追跡しています。


節子は、突然の好太郎の死に立ち会うことができなかったのです。知らせを聞いたときの節子の言葉を引用します。


<(前略)三岸死亡の電報が名古屋からきた時、助かった、と思った。これで自殺しなくてすむとね。二十代の十年間、かけがいのない代償を払って学んだもの大きかった。来世で結婚するならまた三岸ですよ。悪い男ですが> 朝日新聞1989811


様々な人生の機微を経験した節子の84歳の言葉です。


この言葉は、節子にとって好太郎との結婚生活がいかに辛く大変な事であったかを示しています。

好太郎は、節子や子供たちに優しい好太郎と家庭を顧みずに感情のままに生きる好太郎の二つ顔を持っていたのです。好太郎の天才を認める節子は、経済的・精神的に辛い思いをしながらも、結婚生活を続けてきたのです。

画家である節子は絵を描くことへの情熱を抑えながら、好太郎や家族を支えます。しかし、絵を描くことを制約されるストレスは大きかったのです。

一方、徐々に好太郎は世の中に認められるのです。そんな生活の中で、節子は好太郎の先見性、才能に強く影響されます。

僅か10年の結婚生活で、好太郎は死んでしまいます。

好太郎は、自らの短い人生を予感しているかのように10年の画業の中で絵のスタイルを目まぐるしく変えます。

好太郎が亡くなったあと、節子は絵を描く情熱を持ちながら、経済的な問題が節子に大きく圧し掛かってきます。三岸家を支えていかなければならかったのです。

本の後半は、節子の超人的な頑張りについて書かれます。

この本の一つのテーマは、節子が新しい時代の自立する女性としての生き方であり、自立を制約する時代、画壇、男性社会に切り込んでいく生き方なのでしょう。

節子の意志の強さ、実行力には目を見張ります。

自分だけにしか描けないの絵を求め、自分の芸術性の追求に強い意志をもっています。

節子に多くの苦労を与えたはずの好太郎に対し、節子は好太郎の遺志を継ぎ、以前計画していたアトリエを完成させます。更に散逸した好太郎の絵を集め、好太郎の個人美術館を故郷の札幌に設立にしようと奔走します。

その思いは届き、現在、好太郎の個人美術館は北海道知事公館の敷地にあります。

生前の好太郎は人間的にはひどい男でしたが、節子は好太郎の天才であるがための芸術的苦悩を感じていたのでしょう。好太郎が節子に残したものは節子の生き方においても、絵を描くことにおいても基盤となるものだったと節子は思っています。


もう一度同じ言葉を引用します。

<(前略)三岸死亡の電報が名古屋からきた時、助かった、と思った。これで自殺しなくてすむとね。二十代の十年間、かけがいのない代償を払って学んだもの大きかった。来世で結婚するならまた三岸ですよ。悪い男ですが> 朝日新聞1989811


読書後、この言葉の重さを改めて考えました。




by hitoshi-kobayashi | 2017-03-22 08:00 | Comments(0)